「上司にも受けてほしい」リクエスト多数。MBTIを活用したワークショップがつないだ組織の新しい接点

多様な金融商品やサービスを幅広く網羅するグループの総合力を活かし、資産運用や資産承継なども含めたさまざまな金融ニーズにワンストップで対応する三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社。
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従業員組合では、毎年テーマを定めてセミナーやワークショップを企画・実施しており、今回のテーマを“自己理解”と設定したことをきっかけに、ツナグtobeにMBTIを活用した自己理解のワークショップをご依頼されました。

ワークショップ後の参加者アンケートでは自己理解から発展し「異なるタイプの他者を理解することができた」と、予想を超えるポジティブな感想が集まったそうです。

今回は、ワークショップ実施の背景と感想について、三菱UFJモルガン・スタンレー証券従業員組合さまにお話を伺いました。

犬塚 さん
三菱UFJモルガン・スタンレー証券従業員組合の専従役員として今回のワークショップ企画・運営を担当。

鈴木 さん
三菱UFJモルガン・スタンレー証券従業員組合の委員長として今回のワークショップ企画に携わり、当日は一参加者として参加。

石川 博基
株式会社ツナグtobe代表。今回の研修ではMBTIワークショップを担当。企業の人事課題に対して、MBTIを含め全方位からアプローチできることに強みを持つ。

※「MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)」とは?
ユングのタイプ論をもとにした、世界50カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査。「興味関心の方向(外向・内向)」「ものの見方(感覚・直観)」、「判断のしかた(思考・感情)」、「外界への接し方(判断的態度・知覚的態度)」の4つの指標によって、性格を16種類のタイプに分類し、一人ひとりが、自分の特徴や強み、人と人の違いを理解し、 自分をより活かすための座標軸として用いることを最大の目的として、活用されている。

(MBTIに関する詳細はこちら)

組合員の声に背中を押されて実現した、自己理解を深める「MBTIを活用したワークショップ」

──今回、MBTIを活用したワークショップをご依頼いただいた背景を教えてください。

犬塚さん:
三菱UFJモルガン・スタンレー証券に所属する組合員で構成された従業員組合では、労使交渉や賃金交渉などの業務を担うかたわら、定期的に組合員に学びの機会を提供しています。

最近では「自己理解の向上を通じて、課題解決能力を深める」ことを目的に、外見から自分を知るという観点で、パーソナルカラー・骨格診断に関するワークショップを実施しました。

それらに続き、今度は内面の自己理解を深めるためのコンテンツを検討していたところ、ツナグtobeさんが提供しているMBTIを活用したワークショップに興味を持ちまして。当組からお問い合わせしたことがはじまりです。

──多様なコンテンツがあるなかで、MBTIを活用したワークショップを検討されたのはなぜですか?

犬塚さん:
ワークショップを企画する際、従業員にアンケートを実施したところ、「MBTIを活用した自己理解やコミュニケーションの取り方に興味がある」というコメントがいくつかあったんです。なので、お願いできる会社のリサーチはずっとしていて…。念願叶っての実施でした。

自己理解だけで終わらない。他者理解につながるMBTIワークの魅力

──今回のワークショップ内容と、実施において意識したポイントを教えてください。

石川さん:
最初に1時間ほどMBTIについてインプットを行ったうえで、様々なワークを通してそれぞれのタイプの違いを体験する構成で進めました。

グループでワークを行うことで、タイプの違いが表出し自己理解が深まるだけではなく、異なるタイプの方の捉え方や表出の仕方の違いをその場で体感することができるんです。

仮に、Web検査で出たMBTIの結果に違和感を抱いた場合は、他のグループに入って異なるタイプを体験いただきご自身で自分自身のタイプを選択できるような形式にしました。

あとは、MBTIはリラックスした状態で取り組んでいただくことが重要なので、合間に食べられるお菓子をご用意いただいたり、アイスブレイクで「今日は組合役員の方もいらっしゃいますが、緊張なさらずに楽しんで参加してくださいね」と声かけをさせていただきました。

(グループワークの様子)

MBTIを活用したワークショップは管理職向けに実施することも多いのですが、今回は若手社員の方も多く参加されるということで、「上司とこんなコミュニケーションが起こったことはありませんか?」と、参加者が想像しやすい事例をご説明の中に盛り込むことも意識しましたね。

──実際にワークショップを受けられてみて、いかがでしたか?

鈴木さん:
わたしは一参加者として当日は参加させていただいたのですが、ここまでタイプの違いを体感できることに驚きました。今後の同僚とのコミュニケーションに役立てることができそうで、非常に満足度の高い内容でしたね。

また、今回のワークショップは自己理解の入口にすぎないと思うので、よりMBTIのことを知りたくなりましたね。

犬塚さん:
本当に! わたしたちは全国3000人を超える組織規模なので、組合員同士の関係性が広がりづらかったり、新たな交流機会を創出しにくかったりという課題がありました。

それを、ワークショップを通じて同じ組織のなかで、“はじめまして”のコミュニケーションを取る機会を提供できたことが良かったですね。

──参加者からはどのような声が上がりましたか?

犬塚さん:
「MBTIの予備知識がなくとも理解できた」「自分の思考の偏りも知ることができ、大変有意義だった」という声を始め、「自分の上司や同僚にも受けてほしい」という社内展開のリクエストもたくさんありました。

これだけ興味を持って前のめりに受け取ってもらえたのは、石川さんが当組織の課題や期待に合わせてコンテンツを提供してくださったからこそだと思っています。

参加者募集の段階でも、過去のワークショップを大きく上回る反響がありましたし、若手社員から中堅社員まで、幅広い層が参加してくれたので、組合員が興味を持っている内容を組合ワークショップとしてきちんとコンテンツ化することに意義を感じました。

(ワークショップ全体の様子)

強みも偏りも受け入れる。“共存する組織文化”を育てるMBTI

──改めて、企業がMBTIを活用したワークショップを導入するメリットを教えてください。

石川さん:
まず、組織における社員同士の関係性構築に効果があると考えています。例えば、上司部下の関係性で、上司が「自分なりに言葉を尽くしてフィードバックをしても、なかなか部下に意図が伝わらない」というケースがあったとします。

捉え方の違いを「その人のパーソナリティが苦手」と誤って認識している場合、MBTIは“相手と自分は物事の捉え方や表現の仕方が違う”と、コミュニケーションの前提を再認識するきっかけになるんですよね。実際に今までのご支援のなかで、これに気づいて関係性が好転したケースを見てきました。

次に、組織文化の醸成です。企業によっては事業フェーズでMBTIタイプの分布が偏ることがあります。これは、組織の意思決定をスピーディーにする強みがある一方で、少数のMBTIの方がマイノリティになりやすいという構造的な問題も生まれやすいです。

そんなとき、MBTIワークショップは相互理解を促進することで課題を乗り越え、自分と違う考え方を受け入れられる懐の深い組織文化をつくるのに一役買ってくれます。

さらに、MBTIには“逆手を開発する”という考え方もあるんですよ。

──逆手を開発する。どういった意味があるのでしょうか?

石川さん:
MBTIが示す指向は“心の利き手”と言われています。人はいずれの機能も持っており、その利き手を示すのがMBTI。裏を返すとMBTIを通して開発されていない自らの逆手を知ることができます。

「逆手=苦手」と受け止めるのではなく、「潜在意識を新たに開発していく」きっかけになるという視点は、MBTIの唯一無二の考え方だと思いますね。

ワークショップで掴んだヒントを、次の課題解決の一手に

──さいごに、今後の展望をお聞かせください。

犬塚さん:

今回は組合員のニーズを踏まえてMBTIを活用したワークショップをご依頼させていただきましたが、我々が抱える人材課題は他にもあると思っています。

より多くの方に今回のMBTIを活用したワークショップを受けてもらうことも検討しながら、今後も親和性が高いコンテンツがありましたらツナグtobeさんとご一緒しつつ、新たな取り組みでアプローチしたいです。

──MBTIワークショップを通して、組織に学びを提供できたことが伝わりました。本日は貴重なお話をありがとうございました。